本
- 作者: ヘリガ・カーオ,岡本拓司,有賀暢迪,稲葉肇
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
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『二十世紀物理学史』読んでるけど第一次世界大戦前後の科学者のナショナリストっぷりにはくらくらしてきますね
— 井山梃子歴史館 (@__pandaman64__) May 12, 2017
20世紀物理学史読んでて素粒子物理学への予算投入具合に震えたなあ
— 井山梃子歴史館 (@__pandaman64__) 2017年5月31日
熱力学や古典力学の歴史は山本義孝氏の本で学んだことがあるのですが,最近*1の話は良くわからないので読んでみた.
アインシュタインの相対論とか,現れた当初はそもそも重要な貢献だとは見做されてなかったらしく,今の評価とは大違いで不思議.
とはいえ,ひとたび光が当たると論文数や研究者の数が1年で10倍・100倍と増えていってすげえと思った.
面白いが悲しい所もあって,例えば冒頭で挙げたナショナリズムのことがある.
『20世紀物理学史』には「○○(ここに民族名が入る)物理学」といった主張がまじめな顔で行われていたり,他国の物理学者を論文誌や学会において排斥したりということが書いてあり,とても悲しかった.
そして,学会があちこちで開かれたり研究のために他国の大学を訪問したりと概ね国際的なコミュニティを為していた物理学者であってもこうなのだから,ふつうのコミュニティでは,きっともっと酷かったのだろうなあと感じる.
悲しい.
*1:といっても100年前だけど