『量子プログラミングの基礎』
- 作者: ミンシェンイン,Mingsheng Ying,川辺治之
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2017/04/07
- メディア: 単行本
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本文の全てのページに目を通した(理解したとは言ってない).
具体的に言うと,この本が
- 何をやりたいのか
- どのようにやっているのか
という気持ちをつかんだ.
一つ注意が必要なのだが,この本は『量子プログラミング(意味論)の基礎』*1であって,ターゲットは量子プログラミングを専攻しようと思っている学部生や大学院生だろう.
実際に量子プログラミングしてみようという人には違う本が向いていると思う.ぼくの場合はターゲットど真ん中なので問題は無かった.
量子プログラミング意味論を扱っているので,当然量子力学や古典プログラミング意味論は前提知識として要求されており,つらい.
しかし,これ理解すれば論文バリバリ読めるのかなあと思うとやる気が湧いてくるのである.定理の言明がまず分からないけれども.
あと量子選択が入ってくると「コイン」空間を次から次へと新しく作る必要がある,という主張はあんまりしっくりこなかった.
それはできるだろうが本質的なのかなあって思った.
とりあえず一通り目を通し終わったので,次は内容を理解するターンである.
この本は練習問題が豊富なので,これを解いたりあとは本文でサラッと流されている事実を証明したりしている.
今は予備知識の量子力学のパートを一つ一つやっているところ.
せっかくなのでオンラインでノートを公開することにした.例えば今日やったのはこれ:
射影演算子の特徴づけ - HackMD
線型空間論楽しい.これからもやっていくぞ.
*1:学術的なタームとしては問題無いが,一般には少しずれてるよね.