『人間失格』

センチメンタルな日々を過ごしており、折角の機会*1だからと『人間失格』を手に取ってみた。
1日もかからずに読める長さなのもうれしい。

主人公と自分に重なる部分を見つけて涙するところもあり*2、主人公の性遍歴・それを支える容姿や機知の部分には距離を覚えるところもあった。
結構身の入った読書体験ではあったと思う。タイミングの妙だろう。

ただ、しかし、「失格」の内容がそれか…という点で最後に拍子抜けしてしまった。
まあ、精神病に対するイメージの変化も大きいのだろう。

*1:BOOK WALKERのコインも余っているし

*2:うまくいかなさの原因が自分のたちの悪さにあってどうしようもなくなってしまうところなんかがそうだ。周囲を蔑視しているところも呆れるやら身につまされるやら。