本『実力も運のうち』第2章
サンデルは第2章の冒頭で次のように述べている。
能力に基づいて人を雇うのは悪いことではない。それどころか、正しい行為であるのが普通だ。 (中略)
仕事をあてがう際に能力が重要な理由は、少なくとも二つある。一つ目は有効性。配管工や歯科医が無能であるよりも有能であるほうが、私の置かれた状況は改善するだろう。二つ目は公正さ。人種的・宗教的・性差別的偏見から、その仕事に最もふさわしい応募者を差別し、ふさわしくない人物を代わりに雇うのは間違いだ。自分の偏見のおもむくままに、私が粗雑な配管修理や歯根管治療を進んで受け入れたとしても、差別が不公正であることに変わりはない。その仕事によりふさわしい候補者が、自分は不正の犠牲者だと不平を言うのは当然である。
これはその通りであり、能力主義には良い点がある。それでまあ「一体全体、能力主義の何が悪いというのだろうか?」ということを歴史の視点から扱っていくのだが、何の話をするかというとキリスト教の話なんだよね。
正直あまり興味が無くてちゃんと読んでない…